小顔になるために |
エラが張って、丸い顔(丸顔)を気にされる患者さんが よくいらっしゃいますが、2つの原因があります。 太っていて頬がまるまるしている人もいれば、 太ってもないのにエラの部分だけが張っていて 丸顔に見える人もいます。 少しでも小顔に見せるには、 太っている方は、脂肪が多い事が原因ですので、 脂肪を溶かす注射(脂肪溶解注射)を 何度か打って減らしていく方法があります。 また、エラが張っている場合には、 多くの場合、エラの部分の筋肉が人よりも発達していることがあり、 その筋肉を小さくしてあげる注射(ボトックス注射)が治療方法としてあります。 どちらの場合も、切らずに治療する、 いわゆるプチ整形と言われるもので、 大きな手術と違い、とても簡単です。 ボトックス注射の小顔治療は、 2~3週間くらいしてから徐々にあらわれてくるので、 急に細くなったりせず、周囲の人に「整形しました」と 気付かれずプチ小顔が出来上がります。 効果は約半年~1年というところです。 手軽なので、気にしている方にはおススメの方法です。 ブログのランキングに参加しています!よろしければ、クリックしてください! ![]() ![]() スポンサーサイト
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脂肪吸引手術の死亡事故の割合 |
脂肪吸引手術での死亡事故は日本でも多数起きており、たまに新聞に載っております。 今回は、アメリカのペンシルヴェニア州立大学とトマスジェファーソン医科大学の脂肪吸引手術と死亡事故などの調査です。 アメリカの形成外科・美容外科の学会にきちんと属しているまともな先生方たちのみのデータで、1994-1998年の間に、496245件の手術がありました。 結論的に言えば、 ●5224人に1人の割合で死亡する。言い換えると、10万人に19人程度死亡する。 ●最大の死亡原因は、肺塞栓(肺に物が詰る病気)で、23%程度。おなかを突き破る事故が15%。麻酔事故が10%、などとなっている。 ●家に帰って1日目の夜に死亡事故が多い。 比較として、1990年のアメリカの交通事故率は、10万人に16人だ。 【死亡率の表】 ![]() ようするに、全身麻酔で激しい手術は、交通事故程度のリスクはある。ということですね。 やはり、回数は必要でありますが、メソセラピー=脂肪溶解注射、や、やせ薬などの簡単なもので治療するほうがいいですね。 形成外科・美容外科の学会に属しているまともな先生方の治療でこの結果なのですから、属していない先生方だと、どうなることでしょうね(論文にもかいてますが)。なので、それでも脂肪吸引受けたい人は、”先生は何科出身ですか?”と聞いてみましょう。とくに、激安をうたっている病院とか、きっちり聞きましょう。 PRS Vol105 436 Fatal Outcomes from Liposuction : Census Survey of Cosmetic Surgeonsより。 ブログのランキングに参加しています!よろしければ、クリックしてください! ![]() ![]() |
肥満と脂肪細胞 |
脂肪細胞というものが、お腹などの”脂肪”を構成している、原因なのですが、その脂肪細胞がじつは、いろいろなタンパク質を分泌している、という話題をイタリアの大学が報告しております。 脂肪細胞は、ダイエットを志す我々からすれば、厄介者ですが、じつは、ホルモンなどを分泌する内分泌組織であり、それらのホルモンは、Adipokineと総称される。炎症を調整したり、肥満に由来する疾患に関わる、とされている。 たとえば、動脈硬化に関わったり、慢性炎症がメタボリックシンドローム、糖尿病などの引き金になるようだ。仮説ですが、過食のような刺激、運動不足、老化が、Adipokineの過分泌を起こし、その結果、インスリン抵抗性になり糖尿病に陥る。 などなど、今回の論文中には、我々、美容外科・形成外科医には難しいホルモンなどいっぱい出てきました。ようするに、脂肪もホルモンを分泌し、体に悪い方向に向かわせる可能性もある、ということです。脂肪吸引などで脂肪を減少させると、そういった心臓疾患系、糖尿病系の病気を減少させることもわかってきている、ようです。 ところが、もっと最近に読んだ論文では、脂肪吸引してもたいして、ホルモンには影響しない、と書いているものもありました・・・・。 まだまだ意見は確立していないみたいです。 PRS vol118 1048 Role of Adipokine in the Obesity-Inflammation Relationship : The Effect of Fat Removalより。 ちょっと今回は難しかったですね。クリックお願いします! ![]() ![]() テーマ:ダイエット・美容・健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット |
セルライト その1 |
セルライトはエステなどで、あること無いこと色々言われておりますが、医学的にはどういうことか、を、歴史を追って古い論文から徐々に紹介していきます。今回は、1998年の論文です。著者たちは、ニューヨークのロックフェラー大学と、アルバートアインシュタイン医大です。どちらも有名ですね。 内容が多いので列挙します。 ●男性より女性に多い。 ●セルライトがある人は、超音波エコー画像で、脂肪組織が突出しているのがわかる(下図クリック)。セルライトが無い人には、突出は見られない。 ![]() ●女性の皮下は、わりと不規則に、不連続に、こういった結合組織構造が広がっていたが、男性は、規則的であった。 ●当初は、血流、代謝、は普通の脂肪とセルライトに差異はないと考え、解剖学的に違うだけである、と考えた。 ●1978年の皮膚科の本でも下図のごとく、皮下の構造が男性と女性で異なる、その構造の違いと考えていた(下図クリック)。 ![]() ●さらに、ホルモン依存性も示されていた。セルライトのある男性は低アンドロゲン(低男性ホルモン)の傾向にあり、皮下組織構造の多様性は、遺伝性などよりもホルモンが大きい決定要素となる。 ●セルライトのある人の、皮膚の他部位の皮下組織構造も、じつはほとんど同じで、体勢、ポジションによって、セルライト状態(脂肪の突出)になりやすい。 ということが書いてました。つまり、ホルモン依存で、皮下構造が決まり、体勢、姿勢によって脂肪の突出=セルライト状態になる、ということです。なので、セルライト、というものがある、のではない、ということ。 PRS Vol101 1934 An Exploratory Investigation of the Morphology and Biochemistry of Celluliteより。 だいぶためになりましたね~。当院でもセルライトの治療はおこなっております。脂肪溶解注射でセルライトを溶かしましょう~! ブログのランキングに参加しています!よろしければ、クリックしてください! ![]() ![]() テーマ:健康、美容、ダイエット - ジャンル:ヘルス・ダイエット |
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