より笑顔を引き立たせるボトックス治療

笑ったときに、鼻先が下を向いて、いまいち美しくない笑顔の人もいます(もちろん本人の気の持ちようですが・・)。今回は、シカゴのイリノイ大学がそういった悩みの改善を、ボトックス注射で手軽におこなった報告です。

鼻先が下垂(下を向きぎみ)、上唇が短いと、笑顔のときに、鼻の下に横線のしわが出来る人がいます。それらは、上唇鼻翼挙筋と鼻下制筋という筋肉たちによって、鼻先が下げられ、小鼻の付け根と口角あたりが上に引き上げられる。その相乗効果で、下図左のような笑顔(=鼻先下がり、小鼻および口角が上がりすぎな印象)になってしまう。
BTXsmile2.jpg
左:治療前で、やや鼻先が下がっている。
右:ボトックス治療後。

それらの筋肉にボトックスを少し打てば、筋肉の効果が低下し、筋肉の強すぎた効果が減り、受け入れやすい笑顔になる(下図の右)。
BTXsmile.jpg
左:治療前で、鼻先が下がり気味で、鼻の下に横しわが出来ている。
右;ボトックス治療後。

とはいえ、あんまりいっぱい注射したら、笑顔が逆に弱くなり不自然にもなりますし、ボトックスですので、効果が半年程度のものです。注射といえども、なかなか難しく勉強している医者しかできない手技ですよ!

PRS Vol.115 1784 Treatment of The Lower Third of The Nose and Dynamic Nasal Tip Ptosis with Botox より。



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  1. 2007/10/29(月) 01:24:49|
  2. ボトックス

いぼ:首などによくできる小さいいぼ、と肥満

年齢がいき中年から老人の、首、わきなどに小さい突出したイボが徐々に出来てきます。これは皮膚の老化により形成されるアクロコルドンという名前のイボです。けっこう、みなさん気にされますので、当院でも多数の方が、除去しております。この画像のはだいぶいっぱいありますが、こんな感じの小さいイボイボです(画像は、金芳堂の皮膚科学より)。クリックしたら拡大します。
20071024022320.jpg

さて、このイボに関して、トルコの医者が肥満との関係を調査しました。
首のイボ=アクロコルドン、スキンタグ、とも言う、とインスリン耐性、肥満、などの関係を報告します。36人のいぼの患者と22人の健常人で比較調査した。
インスリン、コレステロール、中性脂肪、HDLなどを測定した結果、BMIや、コレステロールがイボ患者は高かった。このイボは、首、わき、そけい部にできやすく、大腸ポリープ、巨人症、糖尿病とも関係するとも言われている。
結論的には、肥満、インスリン耐性などの脂肪の代謝障害・異常などの病気の皮膚症状として、こういったイボが出来やすいのではないか、という報告でした。

なので、こういうイボがある人は痩せる努力もしましょう、ということでしょうか!

The Journal of Dermatology vol32-5 2005 p371より。

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  1. 2007/10/24(水) 02:35:21|
  2. 老化(アンチエイジング)

肥満と脂肪細胞

脂肪細胞というものが、お腹などの”脂肪”を構成している、原因なのですが、その脂肪細胞がじつは、いろいろなタンパク質を分泌している、という話題をイタリアの大学が報告しております。

脂肪細胞は、ダイエットを志す我々からすれば、厄介者ですが、じつは、ホルモンなどを分泌する内分泌組織であり、それらのホルモンは、Adipokineと総称される。炎症を調整したり、肥満に由来する疾患に関わる、とされている。

たとえば、動脈硬化に関わったり、慢性炎症がメタボリックシンドローム、糖尿病などの引き金になるようだ。仮説ですが、過食のような刺激、運動不足、老化が、Adipokineの過分泌を起こし、その結果、インスリン抵抗性になり糖尿病に陥る。

などなど、今回の論文中には、我々、美容外科・形成外科医には難しいホルモンなどいっぱい出てきました。ようするに、脂肪もホルモンを分泌し、体に悪い方向に向かわせる可能性もある、ということです。脂肪吸引などで脂肪を減少させると、そういった心臓疾患系、糖尿病系の病気を減少させることもわかってきている、ようです。

ところが、もっと最近に読んだ論文では、脂肪吸引してもたいして、ホルモンには影響しない、と書いているものもありました・・・・。

まだまだ意見は確立していないみたいです。

PRS vol118 1048 Role of Adipokine in the Obesity-Inflammation Relationship : The Effect of Fat Removalより。

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  1. 2007/10/18(木) 01:43:32|
  2. 肥満・脂肪

ヒアルロン酸の安全性

プチ整形や化粧品など最近はヒアルロン酸がいろいろなところで活躍してますが、医学的に注射によるしわ取りなどのプチ整形でヒアルロン酸がどういった性質か、安全性はどういうものか、という報告を、NYの医師が説明しております。

ヒアルロン酸は、我々の皮膚に多数ありますが、自然のものの1/3は、1日でなくなってしまい、補充産生されていきます。治療に使うときは、すぐになくなったらこまるので、化学的にcross-link(引っ付けて大きい分子にする、という意味)されている注射を使用しております。すなわち、自然のものではなく、人工の異物にして注射にしております。

それゆえ、ヒアルロン酸も完全に安全ではありません。異物であるため、アレルギーが0.1%程度起こるのではないかという報告もあります。人工ヒアルロン酸への抗体産生(異物炎症反応の根本的反応)の可能性の報告もあります。

また、日本でもおこなわれている、ひざの関節内へのヒアルロン酸注射(老化によりひざ関節が痛くなる場合)でも、炎症性肉芽腫というアレルギー反応のようなものが報告されております。

今後もヒアルロン酸注射によりその代謝後の毒性の調査など、まだまだ発展調査していかなければならない、と報告しております。

PRS vol117 661 Cross-Linked Hyaluronic Acid Fillers より。

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  1. 2007/10/12(金) 13:53:30|
  2. アクアミド・ヒアルロン酸

ヒアルロン酸とコラーゲン注射を比べると

若返り、しわ取りの注射として有名な2つの商品である、ヒアルロン酸(商品名パーレーン)とコラーゲン(商品名ザイプラスト)で、ほうれい線(鼻から口の横のしわ)に注射して長持ち度合いを比べてみた。
北欧のノルウェーとスェーデンの大学からの報告です。

20071011020318.jpg
これは、ヒアルロン酸の会社の許可を得た画像との事ですが、この患者さんの右にヒアルロン酸、左にコラーゲンを入れたもので、左上:はじめ、右上:左右のしわどっちも十分に注射した直後、左下:6ヵ月後、右下:9ヵ月後、です。ヒアルロン酸を注射した側が、明らかに長持ちしております。

こういった調査を、68人におこなった結果は、明らかに、ヒアルロン酸のほうが長持ちし、赤み、腫れ、かゆみなどもヒアルロン酸のほうが、コラーゲンより少なかった、とのことです。

たしかに、いまコラーゲン使っているクリニックってほとんどありませんね。アクアミド注射のほうがもっともっと長持ちしますね。

PRS vol115 282 A Randomized, Evaluator-Blind, Multicenter Comparison of the Efficacy and Tolerability of Perlane versus Zyplast in the Correction of Nasolabial Foldsより。

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  1. 2007/10/11(木) 02:13:41|
  2. 老化(アンチエイジング)

横顔の美容的違い

以前のブログで、顔の正面で美しさの基準的な話をしましたが、今回は、横顔の比較を韓国ソウルのEWHA女子医大が調査しました。

まず、横顔に名前をつけました。下記のように11個のポイントをしるししてその距離を測ったり、角度を比較したりします。
20071007012828.jpg

インターネットから女性の顔をいろいろ取ってきて4つに分けました。韓国人22人、日本人15人、中国人16人、西洋人18人、です。それらすべてに上図のポイントを当てはめて、比較・検討しました。

下記16個(17、18は置いといて)の角度を比較した(クリックしてください)。
20071007014016.jpg

その結果で大きな違いがあったのは、上図の番号でいうと、
 ●3番の角度は、韓国人<西洋人
 ●9番の角度は、日本・韓国・中国人<西洋人
 ●13番の角度は、日本・韓国人<西洋人<中国人
 ●14番の角度は、日本人<韓国人<西洋人<中国人
であった。
意味合いは、
◎3番は、西洋人のほうが、おでこ、眉毛あたりの骨格が発達している。
◎9番は、鼻の根元が東洋人のほうが低い。
◎13番は、日本韓国のほうが西洋人より上唇が出ている?
◎14番は、中国人が一番鼻が上を向いている?
という感じです。

いろいろな解釈があるでしょうから、図をみてじっくり考えてくださいませ〜。

PRS vol114 Balanced Angular Profile Analysisより。

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  1. 2007/10/07(日) 01:59:23|
  2. その他

下まぶたの老化、しわ、たるみ。

目の下の皮下組織のボリュームは年齢とともに減少し、しわに関与します。下まぶたのたるみ、しわ、などに関して、LAの先生が解説してくれました。

むつかしいですが、簡単に言うと、
20071002014546.jpg
上は35歳の男、下は70歳の男。これほど目の下は、ちがうわけです。

さて、なぜ違うかというと、その解剖をまず見ましょう(クリックして拡大してください)。
20071002014730.jpg
20071002015159.jpg
図に示すごとく、3つのラインが老化にともなって形作られてきます(SC、OR、ZYという名前)。それらは、それぞれ”靭帯”というものの存在する部分で、皮膚が骨に固定されております。靭帯で固定されている部分の皮膚が動きにくく、固定されていない皮膚は動きやすく、たるんで伸びやすく、脂肪などにより膨らみやすい、のです。

そういう凹んだ部分にヒアルロン酸を入れて、膨らまして改善するのはいい方法です。下図をクリックしてください。
20071002015519.jpg


また、膨らんだ部分の脂肪取りを行い、そして、さらに凹んだ部分にヒアルロン酸を入れる場合もあります。下図:水色の部分が凹んでいるので、ヒアルロン酸を入れる。水色の上の部分が若干膨らんでいるので、脂肪を取っている(切らずに)。
20071002015738.jpg


これらは、すべてまともな形成外科・美容外科医であれば、常識的な事柄ですが、それを、解剖と照らし合わせての報告でした。

PRS vol116 1796 The Three Periorbital Hollows : A Paradigm for Periorbital Rejuvenationより。

最近ブログ書くのサボっていたので、ランキングが下がっております、涙。是非、クリックしてください!
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  1. 2007/10/02(火) 02:04:23|
  2. 老化(アンチエイジング)



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